プロジェクトX「国産コンピューター ゼロからの大挑戦」天才池田敏雄の感想レビュー
今回は、プロジェクトX「国産コンピューターゼロからの大挑戦〜日本技術界 伝説のドラマ〜」のレビューです。
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池田氏のカッコよさ |
この回について
売上業界ビリの通信機会社の富士通(現)が、池田敏雄という天才技術者を中心に、世界最速の日本初のコンピューターを開発したプロジェクト。
世界TOPの巨大企業IBMに挑戦を挑み、日本の企業が、世界TOPを取るまでの感動のストーリーです。
当時IBMと富士通では、100倍以上の差があり、巨象(IBM)と蚊(富士通)の戦いと言われた中での挑戦。
この回も「日本人は、本当にすごい」と誇りを取り戻させてくれる必見の回です。
天才池田敏雄氏について
Mr.コンピューターと呼ばれ、日本コンピューター開発のパイオニアである池田敏雄氏。
漫画に出てきそうな、非常にキャラクター性が強い人物。
富士通に入り、新入社員ながら毎日2時間遅刻、休憩中にバスケットボールをして仕事に戻らない。足を組んで、タバコをふかし、態度が悪くて有名だったそう。
誰も分からなかった原因不明の電話機のトラブルを、一人で解析し解決してしまう能力の持ち主で、天才的な頭脳を持っていた。
プロジェクトの開発中で、仕事中に一人温泉に入り続け歌を歌っていて仕事をしていなかったが、夜中に一人仕事をし、コンピューターの回路図を完成させ、仲間を驚愕させた。
自身の作成したコンピューターで、2カ月かかる計算を3日で計算し、ノーベル賞受賞の湯川秀樹氏をもうならせた。
課長になっても、会社に来ず、ずっと欠勤が続いていて、上層部から解雇されそうになったが、「池田がいないと、会社の未来はない、規則を曲げてください。」とまで言われ、会社側が、特例で欠勤を認めた実力。
世界最速のLSIコンピューターの完成1か月前に、仕事中に倒れ、51歳の若さで永眠。
池田氏の意思を引き続ぎ、部下たちが世界最速コンピュータを完成させた。
私の心に響いた言葉
「挑戦者に無理という言葉はないんだ。」
「お前は限界に挑戦していない。完成して喜んでいたんじゃだめだ。欠点が見えて見えてどうしようもならないぐらいに設計しないとだめだ。」
「すべての開発は、感動から始まる。」
「仕事に惚れ込め!惚れることができないと、良い仕事はできない。」
「議論には、上司も部下も平等なんだ。いったん決めたら、あとは俺が責任を取る。」
「思いついた時が勝負」
すべて池田敏雄氏の言葉です。フロンティアスピリット、リーダーとしての言葉に、とても感銘を受けました。
最後に、池田敏雄氏の肉声で、こんな名言があります。
「電子計算機屋は、自分の進歩を止めた瞬間に、必ず潰されてしまう。
人間は進歩していない限り、本当の生きている実在感と幸福感はないはずなんです。絶えず進歩していく、自分を進歩させていくということに本当の生きている意義がある。」
IBMをはじめとする世界のコンピューター技術開発の熾烈な競争の中で、人間は、常に成長し続けることの大切さを教えてくれます。
どの業界にいても、プロフェッショナルは、常に進化、成長し続けている人であるため、自分も進歩・成長を止めないように、心に留めたい言葉です。
この番組を見ていつも思う事は、「良い言葉によって、良い人生が作られる」と感じます。
プロジェクトX「国産コンピューター ゼロからの大挑戦」を見る方法
プロジェクトX「国産コンピューター ゼロからの大挑戦」の回が見れるのは、現在DVDだけとなっています。
プロジェクトXのベスト盤といえるスペシャル回の「リーダーたちの言葉」でも、この回が取り上げられており必見です。この回も、現在DVDだけで見れます。