プロジェクトX神回「奇跡の心臓手術に挑む」神の手医師須磨久喜の感想レビュー
数あるプロジェクトXの物語の中で、もっとも感動した中の1本となった回のタイトルが
「奇跡の心臓手術に挑む」です。
皆さんにも、ぜひ見て欲しい一本となっています。
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どんな内容の回か?
神の手を持つと言われた天才外科医の須磨久喜(すまひさよし)医師と重い心臓病を患った患者さんが、日本で初めて行う心臓手術の「バチスタ手術」を特集した物語です。
NHKで放送されたのは、2001年の1月16日とかなり古い内容ですが、今見ても非常に感動します。
須磨久喜医師について
兵庫県出身で、中学2年の時、緑の手術着を着て外科手術を行う夢を見て、医師になると思い込む。
医者になったあと、腕を磨く為、アメリカ・ドイツ・イタリア・ブラジルなどの海外を渡り歩き、3000以上の手術を経験。
大病院の部長の地位を捨て、一人一人の患者に向き合いたいと鎌倉の小さな病院へ
日本で「バチスタ手術」を初めて行ったのが46歳
2010年水谷豊さん主演の『外科医 須磨久喜』TVドラマ化
他にも人気ドラマ『医龍-Team Medical Dragon-』『チーム・バチスタの栄光』で監修を務める。
現在は、東京都品川区上大崎にある、medock総合健診クリニックの院長を務める
私の心に響いた言葉
「医者というのは患者の為にいる、地位や名誉などどうでもいいことです。」
「何のために生まれてきたか、人を喜ばせそれを見て嬉しいと思える人生でありたい」
須磨久喜医師の信念の言葉
「生きる希望が一筋でもある患者を見捨てることはできません。もう一度、バチスタ手術にかけさせてください。」
「私は医師としてのずべてを掛けます。力を貸してください。」
「私の医者の命がどうなるかは、どっちでもいい事なんですが、この手術は、患者さんとバチスタ手術の2つの大きな命が掛かっている。」
日本初の「バチスタ手術」で患者さんが亡くなってしまい、次に失敗すれば、医師生命を絶たれるリスクが高い状況で須磨久喜医師がおっしゃった言葉。
非常にリスクの高い中で、自分の保身を一切捨てて、患者さんの命の為に、手術を行うという決断を下された須磨久喜医師の言葉に、魂が震え、とても感動しました。
こんなカッコいいお医者さんがいるんだと思いました。
それと同時に、自分だったら、自分を捨て、非常にリスクの高い決断をし、全責任を背負って、ここまで人に尽くせるかどうか?と考えた時、自分の器の小ささを教えてくれた言葉でした。
この番組で、須磨久喜医師を知って、こんなお医者さんがいるんだと感動し、プロフェッショナルで人間力の高い須磨久喜さんのような人間に、一歩でも近づきたい、成長したいという思いが自分の心から沸き出てきました。
人を動かすのは【感動】だと感じました。
「これでおとうさんとまた一緒に生きられる」
2人目のバチスタ手術を受けた直後の大島則子さんの言葉
「桜がこんなに綺麗だなんて、知らなかった」
大島則子さんが退院の帰り、桜を見に行った時の言葉
「来年も再来年もまた2人で、桜を見に来よう」
大島則子さんの夫、光雄さんの言葉
お寿司屋さんを営む大島夫婦が、凄く素敵なご夫婦なんです。
1人目の「バチスタ手術」の患者さんが亡くなって、日本でまだ成功例のない「バチスタ手術」で、命を落とす可能性もあった中で、大きな不安を乗り越えたお二人の心情を考えると、涙が溢れてきました。
皆さんにも、ぜひ見て欲しい一本となっています。
奇跡のエピソード
思いやりのない医者の態度にショックを受けて失語症で声を失っていた主婦が、この回の須磨医師の一言で感動し、「うわぁ」という言葉が出てきて、失語症が直った奇跡のようなエピソードがあります。
「放送回:プロジェクトX リーダーたちの言葉より」
神回「プロジェクトX 奇跡の心臓手術に挑む」を見る方法
プロジェクトX「奇跡の心臓手術に挑む」の回が見れるのは、現在DVDだけとなっています。
プロジェクトXのベスト盤といえるスペシャル回の「リーダーたちの言葉」でも、この回が取り上げられており必見です。この回も、現在DVDだけで見れます。
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須磨先生に興味を持った方はこちらもオススメ
須磨先生に興味を持った方は、プロジェクトX出演された3人(須磨先生を含む)を、今井プロデューサーがインタビューした本「プロジェクトX ザ・マン」が出ていますので、プロジェクトX放送回以上に、須磨先生の考え方、生き方が深く理解できる内容で、インタビュー形式なので読みやすいので、とってもオススメです!